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・はじめに
コンクリート用化学混和剤協会の沿革は、正に我が国におけるコンクリート技術の変遷と共に歩んだコンクリート用化学混和剤の開発史であり、またそれに伴う規格制定の歴史でもあります。
コンクリートに用いられる化学混和剤が我が国にはじめて導入されたのは「AE剤」で1950年のことであります。
その翌年、1951年にはリグニンスルホン酸塩系の「AE減水剤」が導入されましたが、これらはいずれもコンクリートのワーカビリティーを改善させることと凍結融解の抵抗性を向上させることを目的として用いられました。
その後、1955年から1965年にかけて種々の主成分を有する「減水剤」や「AE減水剤」が、国内で次々と開発され市販されました。そして、これらの混和剤の普及と各種規格、基準・規準の作成に協力するため1965年4月、混和剤の生産メーカーとその販売会社11社による任意団体「コンワ会」が設立され、その結果、1966年から1975年にかけて土木学会、日本材料学会、日本住宅公団(現在の都市再生機構)、日本建築学会による別掲のような4つの規格、基準・規準類が制定されました。
しかしながら、これら4つの規格、基準・規準類が存在することは使用者、生産者いずれにとっても不便であることから工業標準化が強く望まれるようになりました。
さらに1978年にはJIS A 5308「レデーミクストコンクリート」の規格改正により、標準品は「AE剤」または「AE減水剤」を用いて「AEコンクリート」にすることになり、この観点からも品質規格制定の必要性が高まりました。
この機運を受けて「コンワ会」は工業標準化の受諾団体として生まれ変わるべく、発展的解消を行い1978年4月、新たに加盟14社による「コンクリート用化学混和剤協会」を設立し関係諸官庁に届出を行いました。

・JISの制定
通商産業省工業技術院(現在の経済産業省産業技術環境局)からの依頼を受けてJIS原案作成委員会ならびに、JIS原案ワーキンググループ委員会を中心に種々の試験と資料の検討が重ねられ、1982年12月1日JIS A 6204「コンクリート用化学混和剤」として「AE剤」「減水剤」「AE減水剤」の3種類について品質規格が制定されました。

・JISの改正
コンクリート構造物の耐久性に基づく塩害、アルカリ骨材反応に起因し、1987年化学混和剤中に含まれる塩化物イオン量(Cl−)、全アルカリ量に係わる規定をJIS A 6204「コンクリート用化学混和剤」の中に設け改正が行われました。

また、1975年以降「流動化コンクリート」の技術から「高性能AE減水剤」が開発され、土木学会並びに、日本建築学会による標準化をへて1995年3月JIS A 6204 「コンクリート用化学混和剤」の中に「高性能AE減水剤」が取り入れられました。
2001年には、国際整合化を目的とした技術情報「TRA0014(コンクリート用化学混和剤)」を公表しました。
その後、JIS A 6204 の5年ごとの見直しにあわせ、2006年にはJISとTRを一本化して改正を行い、新たに高性能減水剤、硬化促進剤、流動化剤が取り入れられました。
2011年には、関連する試験方法との整合性が図られました。詳しくは、当協会ホームページの「JIS A 6204 コンクリート用化学混和剤改正について」をご覧ください。

「コンクリート用化学混和剤協会」は、今後とも市場のニーズにあわせ叡智を結集し、関連業界と当業界発展のためさらに努力を続けてまいります。
関係各位のご指導とご鞭撻を心からお願い申し上げます。

(2012年11月)

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