JIS A 6204:2011 「コンクリ−ト用化学混和剤」改正について
今回のJIS改正では, JIS A 6204:2006について,経済産業省からの5年に一度の見直し要請と,その他の関連する試験方法との整合性を図って,2011年版が公示されました。
主な改正点を以下に示します。
1) |
試験バッチ数及び試験回数
コンクリート試験は,1バッチで必要な量を練り混ぜることとし,スランプ,空気量及び凝結時間の測定はそれぞれ1回にしました。圧縮強度,長さ変化及び凍結融解試験に用いる供試体は,1バッチのコンクリートから採取することにしました。
また,高性能AE減水剤及び流動化剤を用いたコンクリートのスランプ及び空気量の経時変化試験は,それぞれ1回にしました。 |
2) |
性能確認試験の実施頻度
「通常管理試験」を「性能確認試験」という用語に変更しました。
また,性能確認試験の実施頻度を6か月ごとに1回とすることにしました。 |
3) |
試験コンクリートの空気量
AE剤,AE減水剤又は高性能AE減水剤を用いた試験コンクリートの空気量は,基準コンクリートの空気量に3.0 %を加えたものに対し "0.5 %を超える差があってはならない"という表現に改めました。 |
4) |
コンクリートの養生温度
ブリーディング及び凝結時間の試験時の室内温度並びに圧縮強度,長さ変化及び凍結融解に対する抵抗性の試験の型枠脱型時までの温度を統一し20±2℃にしました。
なお,コンクリートの練上がり温度については,従来通り20±3℃としました。 |
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