> TOP > −良いコンクリートをめざして− 高性能AE減水剤について 規格・基準
こちらのページは高性能AE減水剤について紹介します
はじめに・用語 | 規格・基準 | 高減水とスランプ保持機構 | 通常強度のコンクリート |
高強度・超高強度コンクリート | 高流動コンクリート | 高性能AE減水剤（収縮低減タイプ） |
高性能AE減水剤（増粘剤一液タイプ） | 参考文献
2.規格・基準
現在までに、高性能AE減水剤及び高性能減水剤の規格・基準類は次のとおり制定・統合がなされてきました。
| a) | 住宅・都市整備公団（（独）都市再生機構）「高強度コンクリート用高性能AE減水剤の性能判定基準」1991年制定 |
| b) | （社）日本建築学会「JASS 5 T-403コンクリート用高性能AE減水剤品質基準」1992年制定 |
| c) | （社）土木学会「JSCE−D 105 コンクリート用高性能AE減水剤品質規格」1993年制定 |
| a) b) c)の基準・規格は現在JIS A 6204に準ずることで統合されている。 | |
| d) | 建設省（国土交通省）総プロNew RC 「高強度コンクリート用高性能AE減水剤の品質基準（案）」1993年制定 |
| e) | 通商産業省工業技術院（経済産業省 日本工業標準調査会）JIS A 6204 「コンクリート用化学混和剤」の中に1995年に高性能AE減水剤が規格化された。 1996年、JlS A 5308 「レディーミクストコンクリート」に高性能AE減水剤が取り入れられた。 |
| f) | （社）日本建築学会「JASS 5 M-702高強度コンクリート用混和剤の性能判定規準」2005年制定 |
JIS A 5308、日本建築学会、土木学会などに示されているコンクリートの種類と適用範囲を下図に示します。
図2−1 コンクリートの種類と設計基準強度
高性能AE減水剤の分類と品質規格一覧表
| 項 目 | JIS A 6204 高性能AE減水剤 |
都市再生機構 高強度コンクリート用 高性能AE減水剤の 性能判定基準 |
建設省（国土交通省）総プロ 高強度コンクリート用 高性能AE減水剤の 品質基準（案） |
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| 標準形 | 遅延形 | ||||
| 配（調）合 条件 |
セメントの種類 | 普通ポルトランド3種混合 | 普通ポルトランド3種混合 | 普通ポルトランド3種混合 | |
| 粗骨材、 細骨材 |
砕石 最大寸法20mm、砂 | 砕石 最大寸法20mm、砂 | 砕石 最大寸法20mm、砂 | ||
| 単位セメント量 | 350kg/m3 | 450kg/m3 | 規定無し | ||
| 水セメント比 | 規定無し | 規定無し | W/C 30.0% | ||
| 基準：混和剤 | プレーン | AE剤（ヴィンソル） | AE減水剤 | ||
| スランプ、 スランプフロー |
基準・試験共18cm | 基準・試験共18cm | 基準：6±2cm 試験：23cm±2cm スランプフロー：65cm以下 |
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| 単位水量 | 基準・試験共所要スランプが得られる量 | 基準：所要スランプが得られる量 試験：基準より15%減水 |
基準：205±10kg/m3 試験：165kg/m3 |
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| 細骨材率 （s/a） |
基準：40〜50% 試験：基準±2%以内 |
基準・試験共：40〜50% | 試験：単位粗骨材かさ容積で 0.60〜0.63m3/m3 |
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| 空気量 | 基準：2%以下 試験：（基準+3）±0.5%以内 |
基準：4±0.5% 試験：4±0.5% |
基準：3.5±1.0% 試験：3.5±1.0% |
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| 減水率（%） | 18以上 | 18以上 | − | − | |
| ブリーディング量の比（%） | 60以下 | 70以下 | 50以下 | − | |
| 凝結時間 の差（min） |
始発 | -60〜+90 | +60〜+210 |
0〜+180 | 5：00〜12：00* |
| 終結 | -60〜+90 | 0〜+210 | -30〜+150 | 15：00以内* | |
| 圧縮強度比 （%） |
材齢3日 | - | - | 140以上 | 100以上 |
| 材齢7日 | 125以上 | 125以上 | 130以上 | 100以上 | |
| 材齢28日 | 115以上 | 115以上 | 120以上 | 100以上 | |
| 長さ変化比（%） | 110以下 | 110以下 | 110以下 | 110以下 | |
| 凍結融解に対する抵抗性 （相対動弾性係数%） |
60以上 | 60以上 | 80以上 | 85以上 | |
| 経時変化量 （60分後） |
スランプ （cm) |
6.0以下 | 6.0以下 | 5.0以下 | 5.0以下 |
| 空気量 （%） |
±1.5以内 | ±1.5以内 | ±1.5以内 | ±1.5以内 | |
| 塩化物イオンCl-（kg/m3） | I 種：0.02以下 | 0.02以下 | 0.02以下 | ||
| 全アルカリ量（kg/m3） | 0.30以下 | 0.20以下 | − | ||
| (備考) | 試験方法などの詳細については、日本工業規格（JIS）・関連規格でご確認ください。 |
| * | 基準コンクリートからの差ではなく、凝結時間の範囲を示す。 |
