> TOP > −良いコンクリートをめざして− 高性能AE減水剤について 通常強度のコンクリート |
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こちらのページは高性能AE減水剤について紹介します はじめに・用語 | 規格・基準 | 高減水とスランプ保持機構 | 通常強度のコンクリート | 高強度・超高強度コンクリート | 高流動コンクリート | 高性能AE減水剤(収縮低減タイプ) | 高性能AE減水剤(増粘剤一液タイプ) | 参考文献 |
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4-1. 配(調)合の定め方 | 4-2. スランプ | 4-3. 単位水量 | 4-4. 単位セメント量 | 4-5. 粗骨材かさ容積(細骨材率) 4-6. 高性能AE減水剤の使用量 | 4-7. 空気量 | 4-8.配(調)合の決定 | 4-9. 減水性能に及ぼす影響 4-10. スランプ及び空気量の経時変化 | 4-11. 凝結時間 | 4-12. 高性能AE減水剤の混合 |
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4.通常強度のコンクリート |
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最近、高性能AE減水剤を使用することにより、水セメント比の小さいコンクリートが比較的容易に製造することができ、通常強度のコンクリートの定義も変わってきています。ここでは、通常強度のコンクリートを図2-1に示しているように、JIS A 5308(レディーミクストコンクリート)の場合は、呼び強度45までの普通コンクリート、日本建築学会JASS 5の場合は、設計基準強度36N/mm2までのコンクリートを、また、土木学会コンクリート標準示方書[施工編]の場合は設計基準強度50〜100Nmm2までを高強度コンクリートと定義していることから、それ未満の強度のコンクリートと定義します。ここでは、スランプ21cmまでのコンクリートの配(調)合の定め方について説明します。
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高性能AE減水剤を用いたコンクリートの配(調)合設計は、AE減水剤を用いたコンクリートの配(調)合設計とほとんど変わりません。ただし、高性能AE減水剤は、AE減水剤とは異なり使用量を変えることにより大幅に単位水量を変えることができます。
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スランプの設定は、構造物の種類、施工場所、施工条件、施工時期、耐久性などによって決定されます。施工性の改善を目的として高性能AE減水剤を使用する場合、スランプを通常のコンクリートよりも大きくすることが出来ます。日本建築学会JASS 5では、品質基準強度33N/mm2以上はスランプ21cm以下、品質基準強度33N/mm2未満はスランプ18cm以下と定めていますが、1999年改定の「高性能AE減水剤コンクリートの調合・製造及び施工指針・同解説」では単位水量を185kg/m3以下に保ったままで以下の4つの条件を満足している場合、スランプを21cmとしてよいことが認められています。
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日本建築学会及び土木学会では、コンクリートの耐久性を確保する観点から、単位水量の上限値を表4−1に示すように定めています。高性能AE減水剤を用いたコンクリートの単位水量は、表4−1の値以下となるよう、AE減水剤を用いたコンクリートの単位水量から7〜15kg/m3程度減水した値に決定します。(一般には10kg/m3減を標準とします) 表4−1 単位水量の上限値
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単位セメント量は単位水量と水セメント比によって算出されます。高性能AE減水剤を用いたコンクリートの水セメント比と圧縮強度の関係式がない場合には、既存のAE減水剤を用いたコンクリートの強度式を採用して単位セメント量を決定してください。 表4−2 単位セメント量の最小値
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高性能AE減水剤を用いたコンクリートの細骨材率を決定する方法には次の2つの方法があります。 (1)水セメント比、スランプが同一のAE減水剤を用いたコンクリートと粗骨材かさ容積を同じにする。 高性能AE減水剤を用いたコンクリートは、AE減水剤を用いたコンクリートよりも単位水量、単位セメント量を減少するために、一般には(1)の粗骨材かさ容積を同じにする方法が採用されていますが、最終的にはコンクリート状態を確認して粗骨材かさ容積を決定してください。
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